Kodai_Note

耳を澄ますように古代を感じる試み。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鴨川から松原通、鳥辺野方面への道はあの世へのアクセスポイント

松原通に漂う並々ならぬ気配の深層 賑やかな四条河原町を南下し、鴨川を渡った松原通は清水寺に至る、細く古い道だ。 はんなりと雅やかな雰囲気が多い京都の町のなかで、この通りは独特な雰囲気を漂わせている。 民家がひしめく道すがら、お地蔵さんや寺院に…

春日山麓の尾根を5m削り、築かれた東大寺大仏殿

東大寺はいうまでもなく、大仏殿が鎮座する奈良仏教の中心地だ。 広大な境内の石畳の参道から大仏殿を眺め、そこに青い空が広がると、 まるでタイムトリップしたような気分となる。 あおによし ならのみやこは さくはなの におうがごとく いまさかりなり 小…

大阪に存在した、巨大な「河内湖」とは?

いまや、大阪湾といえば港区、大正区、住吉区、此花区や西淀川区の向こう側、であるが、大阪市の大部分は海の底にあった。 約2万年前、氷河期の終わりの頃は海面が低く、大阪湾や瀬戸内海は海のない干上がった状態だった。気温がじょじょに上昇し、氷が溶け…

淀川河口、西淀川区の地名の多くに「島」の字がつくわけ

「中島」「姫島」「御幣島」「歌島」「竹島」「出来島」「百島」「西島」……。神崎川と淀川に挟まれ、大阪湾に顔をのぞかせる大阪市の南西の角のエリア、西淀川区には島を冠する地名が多い。 淀川の河口付近に位置する地が「〜島」と名付けられた理由、それは…