Kodai_Note

耳を澄ますように古代を感じる試み。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

パワースポットとして知られる天川村で「能」が栄えた理由

芸能の神様として多くの芸術家やタレントの崇敬を得、1989年に社殿の建て替えの際に行われた神事、正遷宮大祭には長渕剛やYMOの細野晴臣、環境音楽の大家 ブライアン・イーノを召喚しての奉納を執り行った天河大弁辨天社。 当時は、アーティストやニューエイ…

「こもりくの初瀬」宿命的な長谷寺の地形と信仰

本尊十一面観音像をはじめ、約千点にも及ぶ文化財を所蔵する長谷寺。四季折々の花が咲き、なかでもぼたんは約150種約7,000株が咲きそろうことから、「花の御寺」と称されている。 車で向かうなら、三輪山の裾から初瀬川を遡って車で10分強。ほどなく、長谷寺…

春日大社の御本殿の段差が整備できない理由

今年、2018年には創建1250年を迎える春日大社。東大寺と並んで奈良の観光地として最も多くの人たちが訪れるが、その魅力の一つが境内が原生林に隣接しているということだ。たしか、養老孟司ものたまっていたが、孤島や山間の奥深くでならいざしも、…

夕日を礼拝し、浄土を思う。四天王寺、「日想観」。

上町台地から太陽を崇拝する、日想観という信仰があった。 その日は午後5時半を過ぎたころ、夕日が西門の間から徐々に沈んでいく。居合わせる人々は境内から手を合わせ、般若心経を唱えながら西の彼方に沈みゆく夕日を眺める。 これは、聖徳太子が創建した…

「お水取り」発祥の地 笠置寺 正月堂

東大寺の二月堂で行われている「お水取り」その発祥地となる笠置寺。 奈良や京都と比べると観光地として賑わっているわけではなく、ときおり、ハイキングで笠置山を登る人が訪れる程度の場所だが、どうしても自分の目でみてみたい史跡があった。 きっかけは…

『歴史REAL京都・奈良古代史を歩く』一部の取材を担当

『歴史REAL京都・奈良古代史を歩く』発行 洋泉社 <PART②奈良・京都歴史の舞台を歩く>ページの取材を担当。 東大寺、興福寺はなぜ都の外れに建つのか?平安京に劣らない 「極楽都市」・宇治の秘密歴史の舞台はなぜ、その場所だったのか?ブラタモリでは正確に伝えられなかったトピックスなども盛</part②奈良・京都歴史の舞台を歩く>…

取材で歩いた熊野古道のコンテンツがアップされた

年明けに取材で歩いた熊野古道のコンテンツがアップされた。和歌山での「100の旅モデル」を史跡や神社仏閣、景勝地を軸に紹介する「わかやま歴史物語」という観光ポータルサイト。 私が担当したのは熊野古道エリア。「熊野詣で」を計画される方はぜひ、ご…